本灯社通信 2025年5月13日号

本灯社の新刊平台から、最近届いた本をご紹介します。

・『かずをはぐくむ』森田真生
『数学する身体』が代表作にある森田真生さん。『母の友』で連載していたふたりの息子さんとの日々を綴ったエッセイが書籍化。西淑さんによる挿絵がたっぷりの1冊。(福音館書店、1980円)
・『学ぶとは 数学と歴史学の対話』伊原康隆、藤原辰史
歴史学者の藤原辰史さんが、数学者の伊原康隆さんに出会い、「学ぶとは何か」というテーマでやりとりした往復書簡を書籍化。(ミシマ社、3850円)
・『あやとり 千種創一歌集』千種創一
人々の消えゆく言葉と記憶を書き留めた歌集。戦争体験者への取材に基づく連作「つぐ」を含む265首を収録。(短歌研究社、2750円)
・『自分の感受性くらい』茨木のり子
1977年に発売された茨木のり子さんの代表作が約50年の時を経て文庫になりました。文庫化にあたって、伊藤比呂美さんの解説が加えられています。(岩波書店、770円)
・『落雷と祝福 「好き」に生かされる短歌とエッセイ』岡本真帆
マンガ、映画、犬、ぬいぐるみなど、岡本さんが愛するさまざまなものをテーマにした短歌とエッセイ。短歌を作りたい人のための「”好き”で短歌を作るには」も収録。(朝日新聞出版、1870円)
・『傷のあわい』宮地尚子
『傷を愛せるか』の著者の原点となるエッセイ。1990年代に宮地さんが米国で出会った人々の記録を元に、それぞれの人生を「物語」として綴った1冊。(筑摩書房、880円)
・『おかわりは急に嫌』古賀及子
エッセイスト・古賀及子さんによる日記文学の金字塔、武田百合子の『富士日記』への道案内。『富士日記』の一節を引用しながら、そこから枝分かれするように自身の体験や日常を綴った1冊。(素粒社、1870円)
・『食卓一期一会』長田弘
詩人・長田弘の没後10年、代表作がオリジナル・デザインのまま復刊しました!全66篇すべて食べものの詩が収録されています。手元に置いておきたくなる永久保存版。(晶文社、2420円)
・『生きる力が湧いてくる』野口理恵
百万年書房の「暮らしレーベル」第7弾!自身がついてきた嘘を吐き出すためにつくりはじめた文芸誌「USO」の編集長である野口理恵さん初めての著書。(百万年書房、1980円)
・『murmur magazine for men 第5号』
雑誌『マーマーマガジン』の男性版"フォーメン"、総力特集はチャクラケアブックでお馴染みkaiさん監修による「僕たちのチャクラケア」。自己理解・他者理解を助けるチャクラの解説とチャクラケアについて、男性向けにまとめられています。(エムエム・ブックス、990円)→オンラインストア

1. 5/30(金)は21時まで営業します

本灯社の営業時間は通常11時半から18時までですが、今の時期、明るい夕方からゆっくり日が暮れていくちょうど閉店後の時間帯のお店の雰囲気がとてもよくて、この時間にお店を開ける日があってもいいのでは?という話になり、5月30日(金)の夜、通常18時までの営業時間を21時まで延長して営業します。
また、お隣のカフェもこの日は読書用のスペースということにして、時間を気にせずにゆっくり読書をするために使っていただけたらと思います。ノートを書いたり、自分と向き合う時間として過ごしていただくのも大歓迎です。(※カフェ利用は1ドリンクオーダーとさせていただきます。)
いつもの営業時間中には来られないという方や、お仕事終わりにふらっと本屋に立ち寄りたい方、読書時間を確保したい方など、ぜひこの機会をご利用ください。詳細はInstagramで近々あらためてお知らせします。
2. 近藤聡乃『一年前の猫』原画展

漫画家・アーティストとして国内外で活躍する近藤聡乃さんが、一緒に暮らす猫たちとの日々を綴ったエッセイ&作品集『一年前の猫』(ナナロク社)の原画展を本灯社で開催いたします。
会場では、書籍に収録されているイラストから厳選した原画10点を展示するほか、近藤聡乃さんの著作を集めたブックフェアを展開予定。近藤さんのイラストとメッセージ入りのカードを対象書籍をご購入の方への特典としてご用意しています。
近藤さんが繊細な線と色彩で描く猫たちには、日常と非日常のあわいにいざなわれるような不思議な魅力があります。原画でご覧いただける貴重な機会となりますので、ぜひ足をお運びください。

くらすことのウェブマガジンより本灯社が選ぶ、みんなに読んでほしい記事をご紹介。
「小さな森 イスキア」を訪ねて
佐藤初女さんのおむすびが教えてくれたこと

佐藤初女さんという人を知っていますか?青森県弘前市・岩木山の麓にあった「森のイスキア」。ここに訪れる人を迎え入れ、手料理を並べ、話を聞く。扉を開け、何も問わず、ともに食卓を囲むことをただ続けてきたひとが佐藤初女さんです。
くらすことが東京にあった頃、初女さんのおむすび講習会を開催したことがありました。そのときに出会ったのが、晩年の初女さんの講演活動を支えた吉田俊雄さん・紀美子さんご夫妻。その後吉田さんたちは福岡に帰郷され、初女さんの志を継ぎ、福岡市内の自宅で「小さな森 イスキア」という場を設けていらっしゃいます。
「小さな森 イスキア」を訪れ、初女さんの遺志を継いだご夫妻の思いと、この場に参加するメンバーにもたらされた体験について、そして初女さんの遺したものを多くの人に知ってもらいたいという願いから、その集いで交わされた言葉をお届けします。
▼オンラインストアで佐藤初女さんの著書を販売しています。
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店舗情報

本灯社
「わたし自身のものさしをみつける」をテーマに、オンラインストア、ワークショップの企画、本の出版、カフェと雑貨の店、ギャラリー運営など、多岐にわたる活動を行う「くらすこと」が運営する新刊書店。こころとからだ、自然、目に見えない世界、暮らし、今社会で起きていること、子育て、家族、教育、絵本など、自分のものさしをみつけるためのヒントとなるような本が並んでいます。
営業時間:11:30-18:00/水曜定休
メールアドレス:books@kruasukoto.com
電話番号:092-401-1606
公式LINE:https://lin.ee/9MHg0bv
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