本灯社通信 2025年4月4日号

本灯社の新刊平台から、最近届いた本をご紹介します。

・『対談集 ららら星のかなた』谷川俊太郎、伊藤比呂美
日本を代表する詩人ふたりの対話の記録。飄々と、ときに凄みをもって、ユーモアたっぷりに交わされる言葉たち。書き下ろしの詩も収録。(中央公論新社刊、1980円)
・『らせんの日々 作家福祉に出会う』安達茉莉子
安達茉莉子さんの新刊は「聞き書き」エッセイ。福祉の現場に流れている「人を大事にする」空気を、幸福な社会へのヒントとして届けてくれる1冊。(ぼくみん出版会刊、1980円)→オンラインストア
・『20 years of memories』塩川いづみ
1ページ目、「あなたが生まれた日」から始まる、塩川いづみさんのイラストが彩る0歳から20歳までの子どもの成長を記録できるメモリアルブック。プレゼントにもおすすめの美しい本。(グラフィック社刊、2750円)
・『湯気を食べる』くどうれいん
くどうれいんさんによる「食べること」にまつわるエッセイ集。出来立てのご飯を食べる記憶を湯気が立つように思い出す1冊。(オレンジページ刊、1760円)
・『本屋のパンセ』奈良敏行/著 三砂慶明/編
鳥取にて43年間続いた定有堂書店の店主奈良敏行さんが本屋をひらいて考えたことを綴った本。巻末には本書に出てくる200冊が掲載されていて、ブックリストとしても貴重な1冊。(作品社刊、2420円)
・『僕には鳥の言葉がわかる』鈴木俊貴
「シジュウカラが20以上の単語を組み合わせて文を作っている」ことを世界で初めて解明した動物言語学者による鳥愛あふれるエッセイ。巻末には鳥の言葉がわかる二次元コードつき。(小学館刊、1870円)
・『おあげさん 油揚げ365日』平松洋子
愛するあまり油揚げのことだけを綴った平松洋子さんのエッセイ集「あおげさん」が文庫になりました。平松さんの綴る文章からは食べること、生きることへの活力が湧いてきます。(文藝春秋刊、858円)
・『小さなエンジンで暮らしてみたら』一田憲子
「暮らしのおへそ」編集ディレクターの一田憲子さんが日々の暮らしの中で見つけた、生きるヒントをまとめたエッセイ集の第3弾!(大和書房刊、1760円)
・『せいろで日々ごはん』中川たま
素材をいかして美味しさも栄養分も逃さない「せいろ蒸し」。本書は朝昼晩にわけて、せいろの特長をいかした定番から時短、おやつまで幅広いレシピを掲載。(家の光協会刊、1760円)

本灯社店頭のレジ横では、月替わりでスタッフの推し本を紹介しています。ご来店の際はぜひチェックしてみてください。今月の1冊はこちら!
『傷を愛せるか』

精神科医として傷を抱えた人々と向き合ってきた著者が、傷や弱さを抱えながら生きるということについて、学術論文ではこぼれ落ちてしまうものをすくいとるように綴ったエッセイ集。旅先の風景、映画やアート、出会った人との会話から思いを巡らせる宮地さんの内省的な言葉が、ご自身に対しても他者に対しても真摯で、心に深く響きます。宮地さんは4月12日に新刊『傷のあわい』(筑摩書房)が発売予定とのことで、宮地さんの新しい文章が読めるのが楽しみです。
『傷を愛せるか』宮地尚子/著、筑摩書房、792円(税込)

くらすことのウェブマガジンより本灯社が選ぶ、みんなに読んでほしい記事をご紹介。今回は整体指導者・川﨑智子さんの新連載をPICK UP!

2023年の秋、整体指導者の川﨑智子さんを福岡に招いて開催した「整体のお話と対話の集い+大質問会」。当日は川﨑さんと参加者のみなさんで輪になり、みなさんからいただいた質問に川﨑さんがじっくり応えていく時間になりました。
時を経て、その対話の様子をQ&A形式でお届けするのが今回の連載です。
仕事、気、お金、孤独、夫婦など、生きるさまざまをからだ、整体を通して捉えてみることで、みえてくるものや内から生まれるもの。その気づきは、もしかしたら、想像もし得なかったあなたのこれからにつながっているかもしれません。ぜひ読んでみてください。
▼こちらも大好評!整体指導者・川﨑智子さんと、編集者の鶴崎いづみさんのお二人による整体漫画連載「地球のさわり方」。豆本を本灯社店頭で販売中!

雑貨のこと、カフェやギャラリーのこと、本以外のお知らせコーナー。

本灯社では、書籍のほかにポストカードや雑貨も販売しています。最近お店に並び始めたのが、東京・銀座の画材店「月光荘」のスケッチブック。持ち運びにちょうどいい、いちばん小さなサイズで、デッサン用の薄紙を使用しています。カラフルな表紙にホルンのマークが目印。読書ノートやアイデアメモにおすすめです。かわいい表紙に気分が上がります。本灯社スタッフも愛用中!
『月光荘 スケッチブック ウス 0F』440円(税込)

本灯社通信では、みなさんが最近読んだ本や、本にまつわるお便りを募集します。雑誌の最後にある投稿欄みたいなイメージです。ひとことお便り大歓迎!お気軽にお寄せください。
今月のお題:
『今読んでいる本、読もうと思っている本は何ですか?』
今回はここまで。また次回の本灯社通信をお楽しみに!
店舗情報

本灯社
「わたし自身のものさしをみつける」をテーマに、オンラインストア、ワークショップの企画、本の出版、カフェと雑貨の店、ギャラリー運営など、多岐にわたる活動を行う「くらすこと」が運営する新刊書店。こころとからだ、自然、目に見えない世界、暮らし、今社会で起きていること、子育て、家族、教育、絵本など、自分のものさしをみつけるためのヒントとなるような本が並んでいます。
営業時間:11:30-18:00/水曜定休
メールアドレス:books@kruasukoto.com
電話番号:092-401-1606
公式LINE:https://lin.ee/9MHg0bv
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